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9月7日に築地本願寺内で、新規設立の住職 ( 専従員 ) に任命され、お寺
( 布教所 ) を開設して早1ヶ月!!年とともに、時間が過ぎ行くのが早く感じる
・・・・と妻に話せば、返ってくるのは 『 ジジ臭い事を言って・・・ 』 という言葉。
どこのご家庭でも、同じような やり取り?なのでしょうか。
開設してから準備や、挨拶回りや、法務で気が付いたら・・・・という実感があり
ます。なにしろ、今まであったお寺ではなく、新たなお寺ですから仏具 ( 花瓶
ロウソク立て、香炉など多種多様 ) 、ご本尊 ( 仏様 ) から、礼拝施設に関す
る備品 ( イスや座布団 ) まで、全て新たに揃えてゆくのです。
お寺と言っても、民家を使用しての仮の本堂ですが、どなたが参拝にお見えに
なられるか分かりませんし、お寺と言うからには きちんと ご本尊 をお迎えして
お寺をつくってゆかなければならないんですよね。
しかし、これがなかなか大変です。私も石川のお寺の次男として生まれた時
から本堂も ご本尊も、仏具も当たり前のようにあった環境で育っていますから
改めて購入!となると値段の高価な事に驚かされます。
仏様の前の、花瓶・香炉・ロウソク立てのセット ( 規格サイズ中で一番小さい )
が ウン十万円、その上の台に置く 華瓶・火舎 ( 一論差しのようなものと、お香
を入れる鉄の香器 ) が同じくウン十万円。 お経を読む時に鳴らす小さい鐘が
数万円など、合わせると軽自動車1台分に近い金額です。
そればかりか、ご本尊を新たにお迎えするとなると、台座から 後光 ( 仏様の
背中の後ろにある金箔が貼られた仏具 ) など一式で数百万になります。
他に仏様の前の机など、一式を新規で全て揃えようとすれば、数千万円は
すぐになってしまいます。
考えれば、大量生産されるものではなく、職人さんが手作りで製作されますし
私達の浄土真宗本願寺派の仏具関係は金箔を多用・・・・・となると、どうしても
価格は上がってしまいます。 で、どうするか・・・・と思案し、実家のお寺にあった
予備の仏具を借りたり、親戚の お寺の使わなくなった仏具を譲り受けたり・・・と
いう ご縁により集められた、ご本尊や仏具が、うちの本堂に安置されています。
それぞれの仏具や ご本尊が作られた時代や場所は違えども、時代を超えて
2006年現在、新しく開設された善行寺に迎えられて、お寺の姿をつくっていた
だいているのを見ると、なんだかシミジミと来るものがあります。
思えば、数百年から、新しいもので十数年という時間を、各地のお寺で使われて
いたり安置されていたものが、いろいろな事情で使われなくなったり、予備仏具
に回され、いわば陽の当たる場所から遠ざかっていたものなんですよね。
新たにお寺を始めるにあたり、出発したばかりの お寺と共に、それらの仏具が
これから来られるであろう参拝者の方々の安らぎの空間として、 又 時間を彩る
場として、第一線に復帰してくれているんだな・・・・と感じます。
私達人間も、今・現在 『 必要とされていないんじゃないか 』 と思っていても
どこかで、いつの時か必要とされて、待ってくれている方がおられるんじゃない
かな・・・と、お寺の本堂を見ながら実感しています。
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